あんじゅう
図書館でお仕事をされている方のブログで紹介されていた「あんじゅう」は、いま我が家にいます。
宮部みゆきさんの”江戸もの”のひとつで、三島屋変調百物語の続編だそうです。 といっても、私は”事始”の方を読んでいなかったのですが、 イントロがしっかりしていたので、すんなりと物語の世界を把握できました。 おちかというヒロインが、人には言えない、理解してもらえなさそうな話を三島屋の主人に代わって聞き取る&100話集めるというプロジェクトをしています。 タイトルになっている「あんじゅう(暗獣)」は古い屋敷に住む、大きな真っ黒くろすけのような生き物のお話。 恐がりだけど、人が好き、覚えた歌を可愛い声で月を見ながら木の上で歌う、でも人に触れられると具合が悪くなってしまうという可愛い生き物です。 本の中ではこのお話が一番気に入りましたが、他のお話でも人の優しさが感じられて、読んでいてゆったりと出来ました。 地震が起きてから、テレビやインターネットでニュースを追いかけてしまい、たくさん借りてきた本も開かずにいましたけれど、この優しい本を読みおえたら、他のを読む気も起きてきました。
by daysofWLA
| 2011-03-20 23:41
| 読んだもの
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Comments(2)
あんじゅう、読まれたんですね。
daysofWLAさんにはまだお会いした事がないのですが、 同じ本を手に取って読んだというこの不思議な感覚。 本で繋がっていますね。 ちょっと嬉しくなりました。 daysofWLAさんがおっしゃる通り、 あんじゅうには”優しい”という言葉がぴったり。
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すいかりんさん、ご紹介くださってありがとうございました。
とっても面白かったです。 同じ本を読んでいる人とネットとはいえお話が出来ると、バーチャルなブッククラブのようで嬉しいですね。 ミニライブのあとに、リトル東京の分館にも寄れたので、あんじゅうの次に読み終わった「ぼんくら」の続編を借りてきました。
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2004年からのロサンゼルス生活。書き留めておかないと忘れてしまいそうなこと色々。家ごはんのレシピはhttp://whatweeatinwla.blog3.fc2.com/にて by daysofWLA |
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