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バスの旅

夫の実家がある町から、空港までの直通バス(約3時間)に乗りました。

このバスのおかげで、大きなスーツケースがあっても乗り換え無し、しかも、最短時間で行かれるのでとっても便利です。

なのに、利用者が少なくて、ほとんど貸し切り状態。往路も復路も乗客は5人以下でした。
高速道路代やガソリン代がちゃんと採算とれるのだろうかと心配になるほどです。

どうぞ、ほどよく利用者がつづいて、廃路線になりませんように。


私が乗った始発の停留所から2つめの所で、一人のおばあさんが乗ってきました。

バス停まで車で送ってきたおじいさんが、荷物を席まで積みに来て、運転手さんに
「よろしくお願いします」と、帰っていきます。

私と同じく、この路線に乗るのは初めてだったらしく
運転手さんだけでなく通路を挟んだ席の私にまで「よろしくお願いしますね」と、かわいらしいおばあさん。

少し話しているうちに、私が「普段はアメリカに住んでるんですよ」というと
「まぁ~!」と、驚かれて

でも次の会話では、
「雨って英語で何というの?」と興味津々なご様子。
  レインコートのレインですよー、というと、
「あら、そうねぇ。雨の日はレインコートですものねぇ」

「車は何というの?」
  カーですよ。
「あぁ!何とかカーってよく言うわねえ」
「ひとつ賢くなったわ」

と、これまたかわいらしい。

そのあとも、田植えの終わった田んぼを見ながら
「アメリカにも田んぼはありますか?」
  見たこと無いけどありますよー
  お米はちょっと大きいんですよ
「いつだったか、タイ米は大きかったわねぇ。」

「雪は降らないのかしら?」
  雨もあんまり降らないんですよー

などと、
寝たり起きたりの間に、ぽつりぽつりとお話ししました。


ひとりでお子さんかお孫さんの所へ行く様子だったし、声にも張りがあったので
割とお若いのかなぁと思っていたら、
サービスエリアの休憩でバスから降りて歩く姿は、腰がだいぶ曲がり、杖もついて
かなり年配の方のようでした。

「重い荷物は送ってしまったのよ」と言っていたのに、
さらに追加でお土産をたくさん買っている姿をみたら、
そのおばあさんのご家族に「あなたたちに会うのを、こんなに楽しみにしているんですよ!!」と、伝えてあげたくなりました。

アメリカにいると、よく見知らぬオバチャンに話しかけられますし、
地元でもないせいか、ちょっと海外旅行中のような気分でもあったため、
おばあさんとの会話は全然苦ではなかったのです。

私の下りる空港に着いて、
ではお先に失礼します、お気を付けて~
「おねえさんも、道中お気を付けてね~~」と、気持ちよくバスを降りたのですが、

荷物を降ろしてくれる運転手さんが
「すっかりお邪魔だったでしょう、いやぁ~すいませんでしたっ」
なんてすごく迷惑そうな顔で言ってきたのはちょっと興ざめでした。

まだおばあさんはバスに乗っているのだし、そんなこと大声で言わなくても良いのに。
運転手さんだって、バスの中ではおばあさんに親切に対応していたのだから、最後までほんわかな気持ちでいたかったな。
by daysofWLA | 2011-05-27 10:03 | 旅行のこと | Comments(0)
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