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itと呼ばれた子

日本で時間つぶしに入った本屋さんで買ってみちゃった本です。

存在は前から知っていたのですけれど、読む機会がなかったのでちょうど良いかなと。

でも、重かった。

史上最悪の幼児虐待といわれた、デビッド・ペルザー氏の自伝なのですが、

母親に「名前で呼ぶ価値もない、it だ」といわれるほどの、ひどい扱い。

itと呼ばれるだけならまだ良い方で、

食事抜きから始まり、奴隷のように家事をやらされ、腕を焼かれ、弟のおむつを食べさせられ、、、、

最初はかばおうとしていた父親も、妻と家が嫌になって出て行ってしまうし、
(でも、その間に何人か弟が生まれたり、他の兄弟達は虐待を受けないのが不思議です)

それはもう、人間のやることとは思えない、ひどい話なのです。


本の最初に、学校の先生達によって保護された日のエピソードから始まるところに、唯一、救いがあります。

ペルザー氏の書いたシリーズについては、フィクションだという噂も出ているのですが、それならそれで、ほっとするような。
保護されたあと、施設で過ごしたり里親に引き取られたりする中でも色々苦労があったようで、それは続編に書かれているのですが、ちょっと続けてそれらを読む気にはなれません。
by daysofWLA | 2010-06-30 17:33 | 読んだもの | Comments(0)
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