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家族芝居・縮んだ愛

佐川光晴さんという作家さんによって書かれた本を読んでみました。

こういう風に初めての作家さんを読む時は、たいてい新聞の書評から拾ってくるのです。
今回も、asahi.comに「おれのおばさん」という本が紹介されていて、
それが「家族芝居」の続編と書いてあったのでした。

「家族芝居」
東京にある老人向けのグループホーム八方園。
ここには7人の女性が住んでいるけれど、みんな呆けたりせずに元気で暮らしている。
前のオーナーから後を頼まれた善男は、北海道で劇団をやっていたりした元役者。
その八方園に、医学部受験のために善男の従兄弟・瞭(あきら)がやってくる。
瞭が大学に合格してしばらくたったころ、入居者のひとりが亡くなる。
一人娘と縁の薄くなっていた故人のために、善男は泊まりがけのお通夜をその他のおばあちゃん達を連れて敢行する。
それまで、善男の気働きによって、元気を保っていた入居者のおばあちゃん達も仲間の死によって気落ちしてしまうが、偶然に善男や瞭達とつながりの出来た孤児姉妹を幼女にしたり、八方園の会計を管理していた有里が役者時代からファンだった善男をついに自分のものにして結婚することになったりと、八方園に若い住人が増えると言うところで、お話が終わる。

で、善男の元妻・恵子さんが「おれのおばさん」になるそう。

「縮んだ愛」
これは、養護学級の教師をしている男性のひとり語りからなるお話でした。
家庭内別居状態になっている奥さんと息子が、いつのまにかイスラム教に傾倒してしまい、ある夏休み、メッカ旅行に出かけてしまいます。
留守の間に、主人公は昔の教え子たちと偶然再会し、一緒にお酒を飲む仲となるのですが、そのうちのひとりが、何者かに襲われて、意識不明の重体に。
生命の危機は脱したものの、意識は戻らず、かといって世話をしてくれる身寄りもないことが分かり、警察から身元引受人を頼まれる主人公。
そこへメッカ旅行から妻と息子が戻り、家庭内別居が少し改善されるような兆しが見えるうちに、妻がその意識不明の元教え子を引き取ることを提案します。
献身的に世話をする妻に対し、相変わらず意識不明な元教え子を見ているうちに、主人公の気持ちの中で何かがはじけて、、、、
と、ここで、大どんでん返し。
えーーっ、そうだったの?と思わず初めから読み直してみると、そこここに、お酒を飲むシーンの多い事ったら。
by daysofWLA | 2010-09-30 23:14 | 読んだもの
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