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父の詫び状

向田邦子のエッセイ集。
 
最近、生原稿が見つかり展示会で公開されているらしいのです。
表題作の、推敲前のタイトルは「冬の玄関」だったとか。

エッセイの中に登場する生命保険会社の支店長だった父は、自宅に部下を呼んで振る舞うことが多く、料理やお酒の支度をするのは家族の役目。
邦子本人も、玄関で靴をそろえたり、お燗番をしたりとかいがいしくお手伝いをしている。

その中に、父親から、
「女物の靴は左右きっちり揃えて、男物は先の方を少しはなして揃えなさい」と教えられるシーンがあるのだけれど、その理由がいまひとつよく分からず。
邦子さんは「それが分かったのはずいぶん後になってからだった」と書いてあるだけなので、答えは文章中には書かれていないのです。

謎は解決せず。

この本(文庫版)の解説は沢木耕太郎という人が担当しているのだけれど、書いている途中で台湾航空墜落が起きた事が記されている。
この事故があった日は、私は夏休みの工作をしに手芸屋さんにいて、白地に緑色の糸で縁取ったハンドバッグの仕上げをしていたのです。お店のラジオがしきりに「ケー・ムコダ」と繰り返していたのを思い出します。
by daysofWLA | 2007-04-16 23:23 | 読んだもの | Comments(2)
Commented by takusukila at 2007-04-17 21:25
男性ってほら、真ん中に女性にないものがあるから、皆、外股(っていうのかな?)ぢゃないですか~。 だからかな~と思ったのは私だけ? (笑) 
Commented by daysofWLA at 2007-04-18 10:07
takusukilaさん、あ~、なるほど!靴をぴっちりならべると、アレがじゃまなんですね(笑)
私たちには想像がつきませんねぇ。。。
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